
英語母国語の監修者のもとで以下の作品の英語字幕を作成しました。
記念すべき英語字幕担当デビュー作。東京国際映画祭出品ということで、たまさかそのときに居合わせたのが自分、という感じで、感慨に耽る間もなくざくざく作業していた気がします。映画祭の会場で、日本人と外国人観客ともに笑うべきところで笑っていたのを目の当たりにして、しみじみ嬉しかったことを覚えています。夏になるとふとしたときにいろんなシーンを思い出す作品です。
大阪弁のあのニュアンスを上手く伝えられればと思ったのですが...。こちらが「ごめん」と言いたいぐらいその点で難しかったです。一つ一つの単語はシンプルなのに、関西弁のあの独特の空気はほんとうに微妙なものだなぁ、と関東文化圏の北端に生まれ育った人間としてはため息が出ました。主演の二人のpuppy love (おぼこい恋)も新鮮でいとおしいのですが、実は個人的にはそこ以外の大人のカップル(主人公の両親、祖父母)の風情もいとをかしなので、そこんとこ注目です!(力説)
こちらの作品も海を渡りました。当初は台湾の金馬奨映画祭からの招待で、その後いくつかの国際映画祭に出張していたようです。台湾へは出演者の何名かの方が現地入りされ、同地でミニコンサートも行って盛り上がっていたようです。(関係者の皆さんは結構大変そうでしたが…)最初はくすりと笑い、途中でふと考えさせられ、最後はにっこりという感じのドキュメンタリーです。メンバーのみなさん、いつまでもお元気で音楽とともに生きる人生の先輩でいてくださいね。
まず主役の兄弟役2人の並びの画がすてき。しゅっとしたキリッと系美少女のお姉ちゃんと、ちょっとヘタレ入ってる弟。だけど根本ではやっぱり兄弟なんだよね、と思わせてくれる感じのあたりに作り手側の巧の技を感じます。台詞まわしは原作からして「いまどき」なので、そこらへんをなるべく伝えられるように監修者の息子(当時ローティーン)も巻き込んでああやこうや考えました。不思議な浮遊感とおかしみとせつなさが混じり合っていて、見終わった後に自分のなかで新しい言葉が生まれてくるような作品です。
もはや女という存在は必要ないのでは、という腐女子的見方をせざるをえないほど、戦い傷つけ合う男たちが哀しくも美しい作品です。あるシーンでは、西島(秀俊)さん演ずる役の姿がまるでピエタ像のようでした。北国出身者としては、後半の積雪地帯のシーンに既視感的なリアリティを感じました。そういえば監督は北海道ご出身でした。台詞的には、主役が寡黙な分、脇の人物たちの一秒間の文字数が多めだった印象があり、作品ご担当プロデューサーのご指導を受けて最終版の締め切りぎりぎりまでその部分の贅肉落し、すなわち修正を入れていったのが記憶に残っています。シンプルな言葉で奥行きをいかに持たせられるか。翻訳者が常に対峙する課題を体感しました。未見のかたはぜひDVDで!
女優・新垣結衣の瑞々しさ満載の作品。ソラに恋する以前のガッキー演ずる、ちょっと乙女で基本まっすぐな女子の淡い淡い恋心をさらりとかつ愛情を持ったまなざしで描いてあるように感じました。とにかくガッキーがよく走ってた! 関西弁のニュアンスで悩んだときとは逆ベクトルの、東京の人々が話す言葉が持つ独特な質感(があると個人的は感じたのですが、一種のルサンチマンなのだろうか…)がなるべく伝わってたらなぁと願う限り。公開当時、インテリアショップで関連商品を見かけて、心密かに「にっこり:)」してました。一人暮らしを始めたばかりの人が見ると、共感する部分が多く、なおかつ最後には「よし、はじめの一歩」という元気が出てくる作品です。
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